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2022年05月06日

ホテルの朝ごはん「もう、どうでもよくなる」

朝ごはんだけはしっかり食べるようにしている。毎日のことだから、たいした献立ではないのだが、愛情を感じながらいただいている(笑)。炊き立てのご飯が一番のご馳走だ。
僕の朝ごはんの定番は目玉焼きだ。若い頃は固焼きとか、両面焼きが好きだった。けっこう頑なにこだわっていたかもしれない。でも最近は、もう、どうでもよくなった(笑)。半熟なら半熟で、ほぼレアならレアで、醤油を回し、ごはんに乗っけて目玉焼き丼にすることもある。歳をとってから見つけた朝のシアワセだ。
旅に出かけたときも、なるべく朝食をとる。良い宿の朝ごはんは抜群に旨いので、早起きして、近隣を散歩して、おなかを空かして朝食に立ち向かう。朝から真剣勝負の気分だ。

日曜日の朝の日本橋は、とても静かだった。普段なら足早に出勤するビジネスマンやビジネスレディーの姿はない。なぜかクルマも走っていないので不思議な光景に見える。
歴史ある日本橋も再開発が進み、高層ビルが並ぶ都会らしい姿に変貌したのだが、一本横道に入ると緑がふんだんにあったり、古い伝統建築が残っていて、その姿に圧倒されたりする。日本銀行本店はそんな代表格で、威圧感があって存在感抜群だ。なんと今でも現役なのだそうだ。
いつのまにか、けっこう歩いてしまった。おなかはペコペコだ。さぁ、ホテルに戻って美味しい朝ごはんを食べよう。

ここ、Mンダリンオリエンタルホテルのエッグベネディクトは有名で、泊まると、かならず食べることにしている。食べないと大きな忘れ物をした気分になる(笑)。トーストしたイングリッシュマフィンの上に「蟹」とポーチドエッグがのった独特のスタイルだ。
このホテルには有名な広東料理の店もある。その本物の朝粥や点心にそそられて、一度朝食を浮気したことがある。たしかに美味しかったのだが、エッグベネディクトは食べれないわけで、その喪失感が大きかった苦い思い出がある(笑)。
さて今日は二人連れなので、エッグベネディクトと、もうひとつの「ポーチドエッグのフロランタン」を注文しシェアすることにした。どちらもポーチドエッグの料理なのだが、説明を聞いても違いがよくわからない。まぁ食べればわかるだろう。

料理を待つあいだ、焼きたてのパンやソーセージなどを選んだ。大きなクロワッサンを食べて思い出した。抜群に美味しいのだ。ここの朝食はやはり別格だと思う。
さて、二つのポーチドエッグ料理だが、ひとくち食べると笑みが浮かぶ。この味だ。旨い。とにかく玉子そのものが違う。黄身が鮮やかなオレンジ色で、香りも全く違うため、何かのソースの色だと勘違いした程だ。二つの料理の違いなど、もうどうでもよくなった(笑)。どっちだって旨いのだ。
デザートを探すとき、ビュッフェの一角に中華のラインを見つけた。あの店の朝粥と点心が並んでいる。な~んだ、ここでも食べれるようになったんだ(笑)。欲張ってシュウマイを食べることにした。美味しい。すでにおなか一杯なのだが、もちろんデザートや果物は外さない。珈琲をお替りしながら、おなか周りをなでていた。
次回は、ここで朝粥だな。でも朝粥とエッグベネディクトの組み合わせって、どうなんだろう。まぁ、美味しい朝ごはんなら、もう、どうでもいいかな。

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